苦労以上の喜びがある介護の仕事

 介護というと所謂3Kというイメージがありますが、裏を返せばそれだけやりがいがあるという事です。もしも本当に、介護が3Kのイメージ通りだとすれば、誰もやりたがらないでしょう。しかし現実は違います。言われている通りの劣悪な環境であれば、介護サービスの質は落ち、利用者が怪我をしたり、病気に罹ったりしてしまいます。そうなれば職員もその対応に追われますし、スタッフは働く意欲をなくすでしょう。しかし、介護サービスは多岐にわたり、そのニーズは年々増しています。ですから、イメージされているような劣悪な環境ということではないのです。

 しかも、介護職員は介護のスペシャリストとして、プライドを持って働いています。利用者と毎日接していく中で、刻一刻と変化していく利用者の様子を記録し、職員間で情報共有し、その人らしい生活を維持していく為には何が必要なのかを検討しながら、より良いサービスの提供に努めています。介護とは利用者の生活を支える仕事です。入浴・排せつ・食事の介助のみならず、歩行・歯磨き・座る姿勢等々、自分が生活している上で気にした事がないような些細な事まで、非常に細かく観察をして、必要な補助を行っているのです。

 「3Kだから大変な仕事だ」と言われることもありますが、それ以上にやりがいがあるのです。人を支えるという行為は、決して楽ではありません。ですが、なにより、利用者の生活を支えていく中で見られるたくさんの笑顔は、大変魅力や仕事をしていく上での励みになっているのです。